伸び続けるEC業界。5月以降の動向は…?

ECニュース記事, お知らせ

こんにちは!
6月も後半に差し掛かってまいりましたね。

本日は国内消費動向指数についてお伝えいたします。

5月前半で消費下げ幅縮小

ジェーシービー(JCB)とナウキャストがまとめた
国内消費動向指数「JCB消費NOW」の5月後半の速報値で
外出自粛要請解後の傾向が明らかになってきました。

JCB消費NOWとは?
JCBとナウキャストによって開発された消費動向が分かるサービスです。
JCBグループ会員の中からランダムで抽出した約100万会員の
属性や決済情報を個人が特定できない情報の状態へ加工し、
統計処理あとの数値を消費指数として公開しています。
インターネットショッピングやサービス産業の動向も含む
多様な消費動向を捉ええる新しい指標として提供されています。

新型コロナウイルスによる影響で
「交通」「娯楽」「宿泊」「旅行」などのレジャー関連業種とサービス業種は
消費者数そのものが激減してました。
全国で緊急事態宣言が解除された5月後半からは
「百貨店」「喫茶店・カフェ」「居酒屋」「ファミレス」などの外出型消費は
全体的に下げ幅を減少させ回復の兆しを確認することができました。

同様に外出自粛やそれに伴う在宅勤務が増加したことにより
首都圏エリアを中心としたコンビニエンスストアでも消費率が
大幅に減少してましたが、最低値の5月の前半に比べ後半から回復を見せています。

一方で伸び率が減少するものも

回復の傾向を見せる業種がある一方で
「酒屋」「電気・ガス・熱供給・水道業」などの
外出自粛に伴い伸びたところでは少し減少の傾向が確認できました。

GWの外出自粛に伴い自宅時間を過ごすにあたり
「オンライン飲み会」というワードをよく耳にする機会が増えたこともあり
「酒屋」が3月前半から5月前半にかけてほとんど右肩昇りの状態でしたが、
解除されたことにより5月の後半からは減少し始めています。

また、在宅により個人での消費が増えたインフラ関係も
出勤体制に戻ったことにより減少しています。

数少ないプラス状態のEC事業

減少傾向の回復や一方で元の消費指数に戻りつつある業種もありますが、
EC事業については1月の後半から5月後半にかけてプラスの伸びが継続されています。

EC全体では27.1%、各種商品小売は25.7%、飲食料品小売りは55.6%
衣服等の身の回りの小売は31.1%、機械器具小売は67.5%
大幅増となっています。


外出自粛が解除され早1ヵ月あまり、また都道府県を跨いでの移動も緩和されたことで
徐々に日常を取り始めているように感じます。

しかし、外出自粛の間に非対面荷物受け取りのサービスの定着や
置き配の認知度が高まりました。
また高齢者のオンラインを利用した消費行動も増加傾向にあります。

ですので今後、外出自粛期間のピークに比べ
EC事業全体の伸び率は減少する可能性はあるものの
完全に廃れるという事はないのではないかと考えております。

あらたにオンラインショップを開設した店舗が多く、EC事業の多様化が進む一方で、
どうやって多店舗との差をつけていくかが
今まで以上に鍵となりそうです。

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