シニア層のEC利用拡大と地域による差が判明!キャッシュレス決済の伸び率にも変化が
こんにちは!
新型コロナウイルスの拡大に伴いライフスタイルの変化が起こりましたが、
ECにおいても大きな変化が起こっています。
今回は中でもシニア層と呼ばれる60代・70代のライフスタイルの変化について
お伝えいたします!
特に増えた行動は?
アスマークが「新型コロナウイルスによるシニアのライフスタイルの変遷」に関する調査の発表を行いました。
調査概要は以下の通りです。
-調査概要-
・調査名:新型コロナウイルスによるシニアのライフスタイルの変遷について
・対象条件:60-79歳男女
パートアルバイト含む有職者を除く
婚姻状況/子供産む/居住状況 不問
・調査項目:日常生活で増えた行動
日常生活で減った行動
オンラインサービスの変化
平常時のコミュニケーション頻度
緊急時のコミュニケーション頻度
新型コロナウイルスへの恐怖スケール
・サンプル数:600
・割付:60-64歳、65-69歳、70-74歳、75-79歳の男女それぞれ75名ずつ
・2020年5月8日(金)~2020年5月12日(火)
・調査方法:Webアンケート
「緊急事態宣言発令後に増えた行動(複数回答可能)」については
【キャッシュレスの利用(38.2%)】
【ネットでの日用品の買い物(28.2%)】【宅配利用(23.0%)】
の3点が回答率として全体で高い数値となりました。
またこの3点については一都三県とその他全国では数値に差があり、
一都三県では【キャッシュレスの利用(43.8%)】
【ネットでの日用品の買い物(32.9%)】【宅配利用(28.9%)】
その他全国では【キャッシュレスの利用(32.4%)】
【ネットでの日用品の買い物(23.3%)】【宅配利用(16.9%)】
と10ポイント以上差がある事が分かります。
特に数値として大きかったものが【キャッシュレス決済の利用】
年代別では特に65歳~79歳の女性の割合が高く、
平均して45%が増えた行動として挙げています。
キャッシュレス決済の利用は
衛生面から現金を使用することに対する抵抗が大きいかと思いますが
政府によるポイント還元事業も元気によりもお得に買い物ができるという事で
利用増加の後押しになったのではないかと思います。
インターネット利用が増加
また外出自粛によりインターネットの利用が増加しています。
1位は【インターネット検索(42.3%)】
2位は【メールやチャット(27.3%)】
3位は【ネットで動画や音楽鑑賞(23.7%)】
となっています。
インターネットの利用については地域による目立った差はあまり見受けられませんので、
外にでて直接会うことができなくなったことで全体的に利用が増加した
ということになります。
年代別でみると70~79の女性の
インターネット検索やメールチャットの利用が大きく伸びています。
また1つ前のグラフにある【ネットでの日用品の買い物】も
全体を平均すると28ポイント増加しているので
シニア層のEC利用率が増加しているということになります。
インターネットを使ったアピールにも変化が必要?
これまではシニア層と言われる世代のインターネット利用は消極的なイメージがあり、
ECにおいても20代~50代までを狙ったサイトやページが多かったと思います。
またシニア層に対するアピールもテレビ広告や新聞広告やチラシなど
紙媒体でのものが多かったのではないのでしょうか?
最近の70代女性のインターネット利用の伸びを見ていると
ネットからも情報を取り入れる機会が増えている事が分かります。
高齢化する現代においてネットでのアピールの対象にも
変化が必要となってきているのかもしれません。
例えば、もらったギフトの商品が気に入って
同梱されていたパンフレットからオンラインショップにアクセスした時、
「文字が小さくて読みづらい」や「どこに何があるのか分かりづらい」などの問題があると
折角の機会を逃してしまう可能性があります。
自身のショップがどんな世代の人にどんな用途で利用されているのか、
新規のお客様とリピーターの違いは?などを分析していくことで
さらに利用しやすい店舗となるかもしれません。