コロナ禍で伸びた食品通販。市場規模の今後は?
こんにちは!
本日は矢野経済研究所が発表した
「国内食品通販市場に関する調査」についてお伝えします。
タイトルにある通り新型コロナウイルスの影響で
お家時間が増えたことにより食品通販が一気に成長しました。
しかし今回の伸びは社会世情が影響したもの…
一過性のものなのか今後の推移が気になるところですね。
2019年度の規模は?
今回の調査は4月~7月に
通信販売事業者や食品関連企業をはじめ、
生協や食品小売事業者、食品卸などを対象に行われました。
2019年度の食品通販市場の規模は
小売金額ベースでの見込みは前年2018年度との比較で3.2%増の
3兆8086億円という見込数値になりました。
中でもショッピングサイトの利用が39.4%と最も高く、
次いで生協が38.4%という結果になりました。
また購入品目としては飲料水や米、酒類など日常の買い物では重たい荷物となるものや、
健康食品などの常備性・習慣性の高いカテゴリにおいて
ニーズが高い傾向がある模様です。
2019年度はこの数年に起きた大きな自然災害の影響から意識の変化が起き、
備蓄に対する意識が高まったことで飲料水や保存性の高い食品の需要が
顕在化したことで通販を利用してまとめ買いを行うニーズが増加したと考えられます。
2020年度の変動は?
食品通販の需要の高まりに影響が出始めたのが、
ニュースでの報道が頻繁に行われるようになったり学校休校が出始めたりした
2月末以降となっています。
また3月以降はリモートワークの本格導入や
緊急事態宣言による外出自粛によって家にいる時間が伸びたこともあり
買いだめを行う需要が広がりました。
特に自宅まで配送してもらえるという点から食品の通販需要は急増し、
商品の欠品や出荷能力の限界から受注の制限をするほどになるものもありました。
また5月は例年であればゴールデンウィークという事で
食品通販の需要は低下しますが、
今年度は緊急事態宣言もあり在宅で美味しいものを食べたいという発想から
お取り寄せグルメやスイーツの需要が増加しました。
6月に入って緊急事態宣言の解除に伴い「特需」は緩和されたものの、
感染拡大が未だに懸念される中で食品通販に対する需要は
今後も引き続き高いと考えられます。
しかし一部のショッピングサイトやネットスーパーなど
購入利用が中心の業態に関しては一時的な影響にとどまる見通しが
出されています。
今後の推移はどうなる?
2020年度は現在の予測だと初めて4兆円を超える4兆100億円と算出されています。
21年もこの数値と同等になると予測。
特にショッピングサイトについては今回の新型コロナウイルスの影響で
利便性を再確認したこともあり2024年まで伸びていくだろうと推測されています。
予測にもある通り今後も食品通販の需要は伸びていきそうですね。
しかし需要があるからと言ってただ販売すれば売れるというわけではありません。
しっかりとした店舗作りやお客様へのアフターフォローが
需要のある店舗の鍵となります。
楽々通販2の機能である顧客管理やフォローメールを活用して
接客を行ってみてくださいね。
出典:矢野経済研究所