偽ECサイトが急増。フィッシングサイトに注意

ECニュース記事, お知らせ

こんにちは!
新型コロナウイルスの影響でネット通販を利用するユーザーが急増していることは
このコラムでも何度かご紹介してますよね。
それに伴い実店舗での販売が厳しくなり、
ECサイトに出店する店舗さんが増加しています。

一方でネット通販の利用者が増えたことを利用して
フィッシング詐欺サイトも急増しています。

本日は急増するフィッシングサイトについてお伝えいたします。

フィッシング詐欺サイト5.5倍以上に急増

ソフトバンクグループのBBソフトサービス(株)は
「2020年12月度のインターネット詐欺リポート」を28日に発表いたしました。
ECサイト事業者やクレジットカード会社をかたるフィッシング詐欺サイトが増加し、
前年同期比で5.5倍以上になっているとのことです。

以前からソフトバンクグループが収集している
ECサイト事業者をかたるフィッシング詐欺サイトのサイト数を比較すると
10月の705件から11月は542件に減少したもの、
12月は907件と前月比で167%まで増加した結果となり、
前年度の同月は164件であったため、
前年比5.53倍に増加していることが判明しました。

ネット詐欺専用セキュリティソフト「詐欺ウォール」で利用者が検知した、
ECサイト事業者をかたるフィッシング詐欺サイト数は前月比110%に増加しており、
多くがフィッシング詐欺サイトに誘導されていることがわかります。

楽天・Amazonのブランドを盗用

詐欺ウォールで収集したフィッシング詐欺サイトの中でも
盗用されていたブランドの上位10件は、
1位…楽天
2位…Amazon
と、上位2位はECサイト事業者ということが判明しました。
三菱住友カードなどのクレジットカード会社については11、12月ともに4社がランクイン。
クレジットカード会社をかたるフィッシング詐欺サイト数は、
10月…384件から11月には377件となり若干の現象をみせましたが、
12月は534件と急増し前月比142%に増加
前年同月は109件で、4.89倍に増加しました。

メールやSMSからの誘導に注意

フィッシングサイトへの誘導を行う主な手口として、
社名もしくはブランド名を詐称した偽のメールやSMSから、
まずは偽のログインページにユーザーをアクセスさせています。
アクセス先のサイトデザインを本物のブランドサイトに似せて疑心を抱かせないようにし、
ログイン情報(ID・パスワード)やクレジットカード情報、氏名、メールアドレス、
住所などの個人情報を入力させることで情報を詐取しています。

文面が正規のものであるかインターネットで検索し、確認した上で、
誘導先のURLにアクセスするように注意を呼びかけている。

フッィング詐欺サイトに騙されないために

フィッシング詐欺被害防止のためのチェックポイントとして、
メールやSMSで案内されたURLが正しいものかどうかの確認を行うこと、
SSL通信(https)が提供されているかどうかをチェックすることを挙げています。
サイトデザインは本物と近しくてもURLを一緒にすることはできないので、
どんなサイトでもURLをチェックすることは大切です。

また、本物のサイトであっても信頼を得るために、
会社概要の充実やご利用ガイドなどの案内をきっちり書くことが大切です。


2020年の12月はお店に行かずネットで注文を行うユーザーが増加したため、
ふるさと納税を切り口にした偽販売サイトや、おせちを取り扱う偽販売サイトも発生しました。
シーズンイベントにあわせ取り扱う商品を変えており、
1~3月にかけては、登山ウェアやダウンジャケット、バレンタインデーやホワイトデー、
ひな祭り、新生活、花粉症対策などの切り口で偽販売サイトが発生する可能性が考えられ、
今後も注意が必要と言えるでしょう。

関連記事一覧