家計の消費状況を調査!ネットショッピングの利用状況について
こんにちは!
今日は総務省統計局が発表した
「家計消費状況調査」のネットショッピングの状況(二人以上の世帯)
についてお伝えいたします。
コロナ禍において利用が急増したと言われているネットショッピング、
12月地点で実際どうだったのかを見ていきましょう。
調査について
総務省統計局では、個人消費動向の明確な把握の為に
ICT関連の商品やインターネットを利用した購入状況、購入頻度の少ない高額商品、
サービスの消費等の実態を安定的に捉えることを目的として毎月調査が行われています。
2020年12月分の二人以上の世帯におけるネットショッピングの状況についての公表が行われました。
昨年度比較で約4万円アップ
調査によるとネットショッピングの支出額について、
2020年12月は21,579円となり、前年の同月である2019年12月の17,459円
と比較すると23.6%増加しているという結果になりました。
またネットショッピング利用1世帯当たりの支出額では、
2020年12月が39,558円となり前年同月比で3.4%増加しています。
2018年、2019年,2020年で比較を行うと、
2020年は全体的に支出額が過去に比べ増加していることが見て取れます。
特にネットショッピングの利用が例年だと下がる5月に金額が上がっています。
これはゴールデンウィークに緊急事態宣言が重なったことで、
外出できずにインターネットを利用して買い物を行った結果と言えるでしょう。
Go to トラベルが積極的に取り組まれていた9月に一度支出額は前年レベルにまで戻っていますが、
その後感染者の増加に伴い再び支出額が増加しています。
支出額の増加に伴い、利用世帯の割合も増加しています。
2019年の12月には45.7%だったネットショッピングの利用世帯の割合ですが、
2020年の12月は54.6%と前年同月比で8.9ポイント増加していることが分かります。
また、利用世帯の割合においても、
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う自粛に合わせて、
2018年、2019年よりも割合が急増していることが見受けられます。
支出額が増加した項目と年間での比較は?
食品が61.7%となり全面比較で9.93%増加しています。
以前から言われていましたが、家で過ごす時間の増加に伴い、
食事に良いものを取り入れる傾向がみられるようになり、
数値にもこうして表れています。
年間を通して支出額を比較すると、
ネットショッピングの支出額は2020年16,339円となり前年比で14%増加しています。
一方で1世帯当たりの支出額は33,353円となり前年比で-0.3%と若干の減少を見せています。
項目別で支出額をさらに詳しく見ていくと、
宿泊料や運賃、パック旅行費などを含めた旅行関係費が前年比-51.7%。
チケットが-54.2%と外出に関わる項目は急激に減少しています。
一方で食費が2019年は月額平均1,986円だったのに比べ
2020年は月額平均3,097円と前年比55.9%と急増しており、
また家具・家電も前年比55.9%と食品と同じく急増しています。
他にも保険や贈答品、音楽やゲームソフト書籍などを含めたチケット以外の教養関係費の項目で
割合が増加しています。
外出することなく家での時間を充実させることに注力された結果と言えるでしょう。
ネットショッピング利用世帯の割合を年単位で比較すると、
2019年は42.8%、2020年は48.8%となり6ポイント増加しています。
また、2010年から2020年の10年の間でネットショッピング利用者の割合の推移を確認すると
2016年から2017年にかけて6.5ポイント増加した次に増加している事が分かります。
2020年はネットショッピングにおいて飛躍した年と言って過言ではないでしょう。
いかがでしたか?
こうやって数値で比較してみるとネットショッピングの利用が以前に比べ急増したことがよく分かりますね。
利便性が今回幅広く知られたことにより、
今後ますますインターネットショッピングの世界の進化が
加速していきそうですね。