「洗濯マグちゃん」から始まる「景品表示法」（優良誤認）とは？
「洗濯マグちゃん」から始まる「景品表示法」（優良誤認）とは？
こんにちは！
本日はinstagramなどで
「洗剤を使わなくても選択できる」と有名になった、
「洗濯マグちゃん」での「景品表示法および優良誤認」について紹介いたします。
「洗剤を使わなくても大丈夫なお洗濯」、
「部屋干しのイヤな臭いをスッキリ解消！」、
「菌の抑制」及び「除菌試験により９９％以上の抑制効果が確認されています」
といった表記が景品表示法に該当したパッケージ
そもそも「優良誤認」とは？
景品表示法には、
一般消費者に対し、「実際のものよりも著しく優良である」と
示すことを禁じています。
例えば、「最高に美味しいカレー！」など
どうして「最高」なのか？の明確な基準を示せないものや
耐荷重などのテストを行わず、耐荷重10kgなどを謳うことはできません。
「最高」は実証できませんが、
「耐荷重10kg」などはカケンテストセンターなど
製品自体に、耐荷重10kgの性能があるかどうかの
テストを何度も行った末に、
「耐荷重10kg」というキャッチコピーが
広告やパッケージに記載することができます。
今回の場合は、
洗濯マグちゃんを販売する
株式会社宮本製作所は4月28日付で、以下のように発表しています。
誤った表示が行われた原因は、社内の試験設備及び環境が十分でなかったため、
本件商品の洗浄・除菌・消臭効果に関する実証実験の内容、条件、範囲等に、
実際の商品の使用環境と異なるもの等があったこと、
広告表示の内容に実証実験の結果と合致しないものがあったため、
適切な広告表現を行うことができていなかったことにあります。
つまり、
「洗剤を使わなくても大丈夫なお洗濯」
という言葉に裏付けが取り切れていなかった。
ということになります。
実際のところはどうなのか？
個人的にですが、実は、
洗濯マグちゃんを使用しており、ニュースにショックを受けたのですが、
使用当時は衣服のにおいがスッキリした実感がありました。
現に、株式会社宮本製作所は
4月28日付のニュースにて、
アンケートでの消臭効果とカケンテストセンターでの
洗濯実績を公開しています。
実のところ、
消臭されたと感じる方が多数。
という結果になっています。
ただ、「消臭」「除菌」などについては、
洗濯とは違う試験を行う必要があるため、
今後、洗濯マグちゃんの販売や製品ブラッシュアップのために、
何回か試験を受けていかれれるのかと思います。
パッケージを一新し販売
最終的に、株式会社宮本製作所では
「洗濯マグちゃん」のパッケージを一新し、
販売を開始しています。
こちらについては、私のように既存利用者の声などを受けて、
販売継続につながったのかと思います。
宮本代表の挨拶を引用させていただきます。
弊社は、この度の措置命令を真摯に受け止め、全社一丸となって改善に努めて参ります。
そのうえで、消費者庁からの指摘は、製品の訴求表示を裏付ける合理的な根拠を示す資料が不十分であったものであり、
マグちゃんという製品の販売や効果を否定されたものではないと考えております。この度の措置命令を受けて、マグちゃんをご使用頂いている多くの皆さまより不安の声をいただきました。
一方で、多くの暖かい応援のメッセージをいただき、
改めて皆さまに支えられた製品であることの責任を再認識し、
今後、皆さまにマグちゃんをより安心して使っていただくために、
製品の表示管理体制にはなお一層万全を期して参ります。持続可能でポジティブな社会の実現に貢献するために、
よりよい製品を作りたいという想いは変わっておりません。
例に「耐荷重」などを出しましたが、
商品を販売する際にはたくさんのテスト・実験・裏付けを
取らなければなりません。
優良誤認については、
「実際のものよりも著しく優良である」
と示すことです。
著しく優良というのはいわゆる「誇張表現」にあたります。
ただ、instagramやSNSでは
そういった細かい規約をすり抜けたままヒットし続け、
大ヒットしたときに発覚し、ニュースにつながることがあります。
それでも、ニュースの原点を理解し、
どうしてこういったことが起こったのか、
何が悪くて、次回から対策がとれるのか、を
検討すると、日ごろのニュースでも商品開発や企画の一途が見えてくるかもしれません。
引用元：https://www.miyamotoss.co.jp/news/?p=2088
https://www.kaken.or.jp/
https://www.miyamotoss.co.jp/news/wp-content/uploads/2021/04/f04ba87a0aa181dabe4abfc11e37721a.pdf
