10~20代で急増!広告への相談が増加1.6倍に
10~20代で急増!広告への相談が増加1.6倍に
こんにちは!
本日は、JARO(公益社団法人 日本広告審査機構)が発表した
2020年度の審査状況について、
ご紹介いたします。
そもそもJAROとは?
JARO(ジャロ)とは、公益社団法人 日本広告審査機構の
英文名 Japan Advertising Review Organizationの略称です。
JAROは「悪い広告をなくし、正しいよい広告を育てたい」という広告界の念願で、
広告主や新聞社、出版社、放送会社、広告会社それに広告制作会社など
広告に関係する企業が自ら集い、1974年(昭和49年)に誕生した民間の広告自主規制機関です。
JAROでは、
テレビ・雑誌などの媒体を問わず、
広告に対しての、意見や感想を募集しています。
こちらでは、悪いイメージだけが先行しますが、
「この広告が好き」「感動した」という意見も
JAROを通して客観的に広告を発した会社に伝えられ、
社会的な「良い広告」としても評価される側面があります。
もちろん、一般にイメージする
「不快・不正な広告を審査する」
といったことも行っています。
2020年度の調査では、相談の多くが基本的に増加
こちらの内容では、
全体的におうち時間が増えた今、
ネットなどの媒体を経て、全年代にて増加している
数値が見て取れます。
また増加率でみると、濃いピンクになっている
10代、20代が1.6倍の増加率になっています。
スマホやネット使用の低年齢化、
またそういった広告での購入を伴う年代が、
10代、20代で増えている、ということですね。
おうち時間での「デジタル化」が原因か
総数では、
「デジタルコンテンツ等」が1位になっており、
1~5位で総じて前年度から増加しています。
自動車に関しては、
コロナ禍にて外出が極端に減り、広告の総数も減っているのかと思います。
「デジタルコンテンツ等」のゲーム関連では、
「広告と実際のゲーム内容が異なる」「ゲーム内容と関係ない性的表現が不快である」などの意見が、
また動画配信サービスではホラーや死の表現に対して
「時間帯を配慮してほしい」「コロナで不安なときにやめてほしい」などの意見が寄せられた。
ゲームでは
フィクションの世界ですのでいろんな表現が出来るだけに、
現実の不安な要素を掻き立てるような
広告に意見が集まったようです。
また、増加率の著しい「医薬部外品」では、
医薬品的な効能効果をうたうネット上の不適切な表示が多数見られたほか、
鼻にイソギンチャクなどのコラ画像をするなど、
悪質な広告に「生理的に受け付けない」などの
意見が多く寄せられました。
みなさまも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?
インターネットは年々増加


媒体ごとの増加率を見ると、
「インターネット」がダントツの1位を取っています。
また、こちらの増加は2019年からインターネットがテレビを越し、
そのまま増加率が増え続けています。
インターネットの詳細は、動画やフィード広告が多々
特に動画広告は2020年3月ごろから急増し、
上半期に容姿のコンプレックスに訴える美容・健康商材に苦情が多数寄せられた。
メインターゲットの若年層を中心に
「動画を再生するたびに太っている、禿げているといったネガティブな内容を強制的に見せられる」
「女性の自尊心を傷つけるようなルッキズムの広告が多い」などの苦情が目立った。
一時、電車内の広告が、
「就職しろ」「脱毛しろ」「家を建てろ」「稼げ」「整形しろ」「髪を増やせ」
といった脅迫的なメッセージに見えるというものが、
話題になりましたね。
人が不安に陥りやすく、コロナ禍で自らの外見を気にしだした
消費者がクリックし、定期購入やアフィリエイト広告につながり
購入してしまったケースも増えているそうです。
「良い広告」とは?
日本では、集団意識が強く、同庁圧力が強い傾向があります。
「みんなが買っているから」
「○○さんがやっているから」
などのマーケティングが販売につながり、
インフルエンサーという立場が誕生しました。
「広告」という媒体では、
不安をあおり購入を促す商法もありますが、
その商法にのらずに、「自らで考える」ことを
促し、ブランドに適した購入層を
ターゲティングする広告が、いい広告ではないかと私は思います。