7月のネット通販利用世帯の支出額についての調査。変わらず食品が好調

ECニュース記事, お知らせ

こんにちは!
今日は総務省統計局が発表した
「家計消費状況調査」のネットショッピングの状況(二人以上の世帯)
についてお伝えいたします。

本件については以前2月にも取り上げましたが、その後どう変化していったのかを見ていきましょう。

調査について

まずは調査の内容について。
総務省統計局では、個人消費動向の明確な把握のために
ICT関連の商品やインターネットを利用した購入状況、購入頻度の少ない高額な消費、
サービスの消費といった実態を安定的に捉えることを目的として毎月調査が行われています。

調査対象は全国を地方別都市階級別に層化し、合計で3,000調査地点を抽出、
その各調査地点から10世帯を選定し、合計約30,000世帯を対象としています。

今回は2021年7月分の二人以上の世帯におけるネットショッピングの状況について公表されました。

支出額は前月と変わらず。昨年比較でアップ

まずネットショッピングの支出額について、
前月に当たる2021年の6月と比較するとほぼ横ばいの結果となりました。
しかし2020年7月の支出額が16,722円だったのに対し2021年7月は18,223円9%アップしています。
新型コロナウイルスの影響で新しい生活様式を余儀なくされた1年目よりも、
2年目の方がよりネットショッピングにかける金額が上がっていることがこの調査から分かります。

ネットショッピング利用1世帯当たりの支出額
2020年7月の33,023円から35,206円6.6%増加しています。

以前記事にした際の調査結果にある2018年からの推移を見ると、
2018年以降、7月においては増加傾向にあることが分かります。

利用世帯の割合は先月と比較すると若干の減少傾向にありますが、
2020年7月の50.6%と比較すると2021年は51.8%と1.2ポイント増加しています。

先月比では減少している利用世帯の割合ですが、2019年のコロナ前と比較すると
急増していることは確かです。

支出額の変動に大きな変化が

ネットショッピングを利用した支出額の中で、
前年と比較して増減が特に目立った名目に変化がありました。
まずコロナ禍でおうちごはん文化に多様性が生まれる中で
ネットショッピングの利用が急増した[食品]は前年比較で30.5%と増加。
まだまだ食品の需要は高いようです。

特に変化があったのが[チケット]の項目。
2021年は2020年と比較すると111.4%と急激に増加しています。
2020年12月の調査結果ではチケットが-54.2%激減していたため、
この7ヵ月で増加傾向にあることが分かります。
元の状態に少しずつ戻っていこうとする傾向を感じます。


10月から条件付きで試験的に以前のような暮らしの形に戻る取り組みを行っていくとの発表がありました。
しかし一気に世の中が変わるわけではありません。
ECの利便性もこの1年で進歩し、またこれまで以上に多くの方が利用するようになったことで、
元の暮らしに戻り始めてもEC利用の波は変らないのではないのでしょうか?

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