女性におすすめ!雑なアピールは購買意欲の低下の原因に
女性におすすめ!雑なアピールは購買意欲の低下の原因に
こんにちは!
本日は、式会社宝島社が株式会社I&S BBDOと共同で立ち上げた
プロジェクト「Mood Booster(ムードブースター)」が
調査した内容をご紹介いたします。
2人に1人が「女性におススメ」などの広告表現に違和感…
タイトルでどういうこと…?
と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
Mood Boosterが調査した内容では、
「女性におすすめ」といった女性に限定的なフレーズに対し、
違和感を覚えるか?という内容です。
結果は、「よく違和感を覚える」「たまに違和感を覚える」を合計しすると、
全体では51.3%となり。
約半数の人が「違和感がある」と回答しました。
ここまで読んだ方は
「違和感って何よ?」
「女性は女性でしょ?」と思った方もいるかもしれません。
次は違和感の招待を詳しく見ていきましょう。
「個人によって違う」のに『女性だから』への決めつけ
「女性におすすめ!」と書かれた際に
その裏には「女性であればこれ!」といった強制を感じる瞬間があります。
違和感を覚える、好感が持てない表現の中でも
「女性も食べやすい辛さひかえ目キムチ」
↓
女性でも辛い物好きな方はいるはず。
どうして女性だから辛い物は苦手と決めつけられるのか?
といった例です。
ただ、この調査の中でも20代、30代の関心が高く、
逆に「この中に違和感があるものはない」との回答が多かったのは、
50代・60代から跳ね上がっています。
憤慨した内容ばかり並べましたが、
性差は確実にあります。どう考えても女性より男性の方が
筋力があり重い物持ち上げる力は強いです。
「女性でも軽く持ち運べる掃除機」
「女性でも簡単! 組み立て式ベッド」
などの男女の「差」を理解し、差を乗り越えやすくする表現は
違和感が少なく逆に喜ばれる風潮があります。
そもそも「女性におすすめ」を見てどう思うのか
「女性はこうだろうという思い込み」
「『女性』という言葉で個人を一般化してしまっている」
「わざわざ『女性』にこだわる必要を感じない」
票数が多かった意見に集約されますね。
辛い物が苦手な例を前項で上げましたが、
例えば、「女性にありがたい!配線や接続までおまかせの引っ越しセンター」
には「女性は手先を使うDIY作業が得意ではない」
という偏見が含まれます。
「そんな風に思ってないよ!」「いやいや現に女性は工具使うの下手でしょ!」
ここが見えない偏見や差別ですね!
商品やサービスを広告する時に使う「女性」はどなたを指していますか?
ものすごく工具を使うのが苦手な方もいるでしょう。
ただ、その逆でものすごく工具を使うのが得意な方もいます。
また、「女性だけが苦手」でしょうか?
工具やDIY作業が苦手な男性も存在します。
そういった無意識化の決めつけが透けて見えてしまうんですね。
あれ?と思ったときには商品への好感度もだんだん下がる
こうした無意識化でのジェンダーに対する
特定・強制を感じた方は、
「買わないことがあると思う」「好感度は少し下がる」と答えたのは
47.7%と過半数に近くなりました。
何と言っても、いままで関心の低かった50代・60代では
50%を超える数字になっています。
つまり…
「女性」への決めつけや違和感を感じた商品には
段々購買意欲が下がっていく、という結果になりました。
どうしていけばいいのか?
たくさん書きましたが、
ここまで読んで「じゃあどうすればいいのか?」と思われたことでしょう。
「女性におすすめ!」にはたくさんの商品の良さが詰まっていると思います。
ただ、ひも解いてみるとそれは確かに「女性に限定」すべきことでしょうか?
例を女性にしていますが、男性も同じくだと思います。
男性だから「カラーバリエーションは濃い色ばかり」で良いのでしょうか?
商品・サービスが誰向けなのか?
それはジェンダーで区別し、表現するのではなく、
本当に商品・サービスを好き!と思ってもらえる「個人」に
アプローチするほうが、好感を持ってもらえるのではないでしょうか?
とても個人的な感想ですが、
こういった調査が出てきたことにとても嬉しくなりました。
実際の調査の中には
年代別の特徴なども載っているので、ぜひチェックしてみてください。
引用元:https://tjad.takarajimasha.tkj.jp/detail/post_pdf/6490/
https://tjad.takarajimasha.tkj.jp/mb/