9月のネット通販利用世帯の支出額についての調査。変わらず食品が好調
こんにちは!
今日は総務省統計局が発表した
「家計消費状況調査」のネットショッピングの状況(二人以上の世帯)
についてお伝えいたします。
本件については以前2月、9月にも取り上げましたが、その後どう変化していったのかを見ていきましょう。


調査について
まずは調査の内容について。
総務省統計局では、個人消費動向の明確な把握のために
ICT関連の商品やインターネットを利用した購入状況、購入頻度の少ない高額な消費、
サービスの消費といった実態を安定的に捉えることを目的として毎月調査が行われています。
調査対象は全国を地方別都市階級別に層化し、合計で3,000調査地点を抽出、
その各調査地点から10世帯を選定し、合計約30,000世帯を対象としています。
今回は2021年7月分の二人以上の世帯におけるネットショッピングの状況について公表されました。
支出額・一世帯当たりの支出額ともにアップ
まずネットショッピングの支出額について、
2021年8月と比較をすると先月よりアップしています。
また2020年9月の支出額が15,981円だったのに対し2021年9月は17,919円と12%アップしています。
緊急事態宣言が9月にも発令されていたこともあり自宅から利用できる
ネットショッピングが活用される場面が多かったのかもしれません。
ネットショッピング利用1世帯当たりの支出額も
2020年9月の32,029円から34,165円と6.7%増加しています。
新型コロナウイルスが流行するより前の2019年9月と流行に若干の落ち着きを見せた2020年9月と比較すると、
2021年は支出額増加が顕著です。
ちなみに7月と比較をすると、7月が18,223円だったのに対して、9月は17,919円ですので
300円程下がっている事が分かります。
利用世帯の割合に関しても2020年9月が49.9%だったのに対して、
2021年9月は52.5%と50%を超える形となりました。
利用世帯の割合は2021年8月よりも増加しており、
2019年・2020年よりも高い割合で推移している2021年は9月も高い状態となっています。
ちなみに2021年7月は51.8%でした。
支出額の名目に変化は?
食品が42.6%となっており7月の30.5%よりも12.1%増加しています。
また項目にも変化がありました。
2021年7月はチケットの項目が急激に変化しましたが、
2021年9月の調査では出てきていません。
代わりに「保険」「保健・医療」の項目に変っています。
また2017年7月は14.7%だった「贈答品」の項目は2021年には24.9%となっています。
敬老の日で祖父母に直接会うのを避けるためにギフトをネットで送る習慣が
浸透しつつあるのかもしれません。
同じ[コロナ禍]といっても2020年と2021年では消費1つとっても傾向が全く違うように感じます。
今後も消費の動向に注目してみてはいかがでしょうか?