旅行関係費、チケットが急激に増加。家計消費状況調査1月編

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こんにちは!
今日は総務省統計局が発表した
「家計消費状況調査」のネットショッピングの状況(二人以上の世帯)
についてお伝えいたします。

本件については2月、9月、11月と定期的に取り上げましたが、その後どう変化していったのかを見ていきましょう。



調査について

まずは調査の内容について。
総務省統計局では、個人消費動向の明確な把握のために
ICT関連の商品やインターネットを利用した購入状況、購入頻度の少ない高額な消費、
サービスの消費といった実態を安定的に捉えることを目的として毎月調査が行われています。

調査対象は全国を地方別都市階級別に層化し、合計で3,000調査地点を抽出、
その各調査地点から10世帯を選定し、合計約30,000世帯を対象としています。

今回は2022年1月分の二人以上の世帯におけるネットショッピングの状況について公表されました。

1年前に比べ支出額がアップ

ネットショッピングの支出額について、
1年前の2021年1月と比較して15.3%増加19,509円アップとなっています。
新型コロナウイルスの蔓延により支出額が増加する傾向ではありましたが、
蔓延していた昨年よりもサラリ支出額が上がっている事が注目ポイントです。
新型コロナウイルスが日本で流行し始める直前であった2020年の1月と比較すると
およそ5,000円近く増加しています。

また前回取り上げた2021年9月の比較しても、
2021年9月は17,919円だったのに対して2022年1月は19,509円なので
アップしている事が分かります。

利用世帯の割合は比較的横ばい

支出額がアップする一方でで
ネットショッピングの利用世帯の割合は頭打ちの傾向があります。
2021年1月に52.9%でしたが、2022年1月は52.7%と
0.8ポイントの増加にとどまりました。
新型コロナウイルスの蔓延に伴う緊急事態宣言の発令で
4月から5月にかけて一気に利用世帯が増えましたが、
その後はわずかな増減で横ばいの傾向があるようです。

支出額の名目には大きな変化が

ネットショッピングの支出額の対前年名目増減率に寄与した主な名目に注目すると、
これまでとは異なる動きが確認できます。

まずは2019年9月の名目を見てみましょう。
【食品】【保険】【保険・医療】【贈答品】の4つの項目が取り上げられていました。

今回の1月の調査では
【旅行関係費】【食料】【チケット】【衣服・履物】となっています。
これまでとは異なり【旅行】や【チケット】といった
外に対して働く名目が急激に増加しています。

【旅行関係費】が139.7%、【チケット】が125.0%となっています。
段々と今の状態に慣れたことで、
家にいるのではなく以前のように旅行へ行くことへの抵抗が少なくなってきているのかもしれません。


支出額は増加しているけれど、利用者数は打ち止めの状態。
どうリピーターを増やしていくかを考える事が大事な時期に入ってきたのかもしれません。
出典:家計消費状況調査

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