年代によって異なる商品を認知するきっかけ
こんにちは!
本日は世代によって異なる通販の「認知・購入」に関する調査について
お伝えします。
コロナ禍が長引く中で追い風となっている通販・EC市場ですが、
消費者はどのように情報を取得し購買に繋げているのか、
世代によってどういった違いがあるのかに注目して
(株)東通メディアによって調査が行われました。
–調査概要–
調査方法:インターネット調査
調査期間:2022年4月8日~同年4月9日
有効回答:1ヶ月に1回以上、通販を利用しているシニア世代(60代以上)111名、
X・Y世代(30~50代)111名、Z世代(10~20代)112名
通販での買い物のスタンスに世代間ギャップ?
まず「あなたは、普段どれくらいの頻度で通販で買い物をしていますか」
という質問に対して、
シニア世代は【2週間に1回程度】が36%、【月に1回程度】が29.7%、
X・Y世代は【2週間に1回程度】が38.7%、【月に1回程度】が22.5%、
Z世代が【月に1回程度】が29.5%、【週に5~6回程度】【2週間に1回程度】が17.9%
という結果になりました。
30代以上は利用頻度にまとまりがある傾向がありますが、
Z世代はライフスタイルに合わせた利用方法を選んでいるのか、
利用回数にかなりムラがあることが分かります。
「通販で買い物をする際に定期購入と都度購入はそれぞれどのくらいの比率で利用していますか」
という問いに対する回答も世代によって違いがでました。
シニア世代は【どちらかというと都度購入が多い】が33.3%、
【ほぼすべて都度購入】が47.7%となり
【どちらかというと定期購入が多い】と回答した割合は9.0%と、
はあまり積極的に利用せず必要な時に購入する傾向があるようです。
X・Y世代は【どちらかというと都度購入は多い】が30.6%、
【ほぼ全て都度購入】が43.2%となり
【どちらかというと定期購入が多い】は9.0%と
こちらもシニア世代同様に定期購入の利用は低め。
一方でZ世代は【どちらかというと都度購入が多い】が23.2%、
【ほぼすべて都度購入】が32.1%という結果に。
【どちらかというと定期購入が多い】は15.2%、また【ほぼ全て定期購入】が16.1%と
30代以上と比較すると定期購入の利用率が非常に高いことが分かります。
Z世代はInstagramから商品情報をキャッチ
「通販で買い物をする際に、商品を認知するきっかけとして当てはまるものをお選びください(複数回答)」
という質問でも世代間による違いがはっきりと出ました。
シニア世代は【インターネット】が79.3%、【ECモール】が55.9%、
X・Y世代は【インターネット】が72.1%、【ECモール】が68.5%という結果に。
一方でZ世代は【Instagram】が50.0%、【インターネット】が46.4%という結果になりました。
インターネットから商品の情報を認知するという手段は
Z世代にとってはレアなケースに移行しているというように受け取れます。
その結果利用する通販媒体自体も変わってきています。
「商品をさがす・購入する媒体として当てはまるものをお選びください(複数回答)」という問いに対し
シニア世代は【インターネット】83.8%、【ECモール】64.9%、
X・Y世代は【ECモール】75.7%、【インターネット】68.5%、
Z世代は【ECモール】54.5%、【インターネット】50.0%、
とECモールが安定しているように見えて
Z世代は【Instagram】40.2%となっている為、
Instagramで商品を探してそのままInstagramで購入する流れがあるようです。
ちなみに【Instagram】で比較すると
シニア世代は0.9%、X・Y世代は16.2%という結果になっているため、
Z世代に商品を届けたい際にはInstagramを上手く活用する必要があります。
購入媒体自体はインターネットやECモールが多い一方で、
認知のきっかけは世代によって様々です。
また通販で商品を探す・購入する際にZ世代は自分の興味関心のある物だけを調べられたり、
リアルな口コミやレビューを見るためにSNSを利用する声が多いですが、
シニア世代においてはSNSやインターネットの情報に関する不信感が強く
年齢が離れるほどに購買のきっかけがはっきりと分かれているとのこと。
同じ媒体を使用しても世代間による印象のギャップがある事は確かなので、
ターゲットとする世代に合わせたセールスの方法が今後より必要になってくるのかもしれません。
出典:【2022年度調査レポート】シニア・XY世代・Z世代の通販に関する世代別比較調査。商品を認知するきっかけで最も多かったのはZ世代では「Instagram」。一方でシニア世代、X・Y世代では?