アルコール・化粧品の平均年間購入金額が20,000円越え
こんにちは!
本日はECを利用する時のジャンルと利用率についてお伝えします。
(株)博報堂のEC領域に特化した組織横断プロジェクトは
ショッパーマーケティングの取り組みとして、
EC利用実態や意識、生活意識などを聴取した
「EC生活者調査」を実施しました。
調査概要
調査手法:インターネット調査
調査エリア:全国
※購買ログが付与されたモニターは茨城、栃木、群馬、山梨、埼玉、千葉、東京のみ
サンプル数:WEB モニター:22,000 人、一般消費財の購買ログを付与した WEB モニター:5,000 人
調査対象者:15~69 歳男女個人
調査時期:2021 年 11 月
購買ログデータ取得期間:2020 年 10 月~2021 年 9 月
アルコール・化粧品の平均年間購入金額が20,000円越え
本調査は性別・年代別で行われました。
まず各ジャンルのECを経由した平均年間購入金額についてです。
平均年間購入金額のTOP3は、
アルコール(20,426円)、化粧品(20,291円)、健康食品・飲料(18,139円)となりました。
20,000円以上の購入で見ると、
アルコールは男性40~60代となっており、
化粧品は女性40~60代、
健康食品・飲料は男性60代、女性50・60代となっています。
ただ、健康食品・飲料に関しては男性全般で利用金額が高めとなっています。
EC購買シェア率で見てみると、
健康食品・飲料が67.6%、化粧品が45.8%となっています。
健康食品・飲料は店頭で購入するよりも通販を利用する割合の方が高くなっているようです。
また化粧品に関してもオフラインと半々に近い結果となっており、
特定のジャンルではECでの購入が当たり前となってきているように感じます。
性年代別でシェア率を見てみると、
ボディケア・ヘアケア、日用品、飲料、アルコールの
EC購買シェア率は女性よりも男性の方が高いようです。
これまでは実際に手に取って確認して購入という流れだった
商品の購入チャネルがだんだんと男性を中心にECにシフトしつつあるのかもしれません。
サイトのジャンルで変わる年代別の利用率
大手ECモールやネットスーパー系などECと一口に言っても様々なジャンルがあります。
今回の調査ではジャンルによって利用する年齢層や性別に差があることが浮き彫りになりました。
大手ECモールの性年代構成比は全体平均と比較すると、
殆ど同じ結果になっています。
年齢・性別によって利用率が変わるという事はないようです。
しかし、ネットスーパー系ECでは、
20代・30代の男性の利用率が高く
全体平均と比較すると20代14.4%(差分+4.7pt)30代(差分+4.7pt)となっており、
家電量販店ECでは男性全般で全体平均よりも高い事が分かります。
またファッション系ECに関しては20代女性の利用率の高さが顕著です。
送料・手数料がかからない事を重視
EC利用時に何に重点を置いているかについて、
【送料・手数料がかからない】が1位、
【商品を検索しやすい】が2位、
【全体的に通常価格が安い】が3位という結果になりました。
安全安心な補償や、配達スピードよりも
金銭的な理由が特に重宝される傾向にあるようです。
女性60代の【思いついたときに商品を買える】(差分+11.9pt)が
全体平均と比較した際に最も差が大きく上回る回答として上がっています。
一方で男性30代の【送料・手数料がかからない】(差分-10.6pt)となっており
全体平均と比較した際に最も差が大きく下回る回答となりました。
いかがでしたか?
性別や年齢によってECの活用方法に違いがあることが今回の調査で分かりました。
各年代・性別に合わせたアプローチの方法を出店場所から考える必要があるかもしれませんね。
出典:HAKUHODO EC+